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実践で使えるポルトガル語表現

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教科書に書いてある文法というものは基本最もきれいな文法だ。かと言って、僕らが普段友達と話をするときなど、ちょっとおかしな文法であったり、極めて口語的であったりする。
ポルトガル語で元気ですか?とこ聞く場合は大体、todo bem?と言う。参考書にはそれに対する返答として、Bem obrigado.となっていることが多いが、実際のブラジル人でこのように返す人はいない。2年ブラジルにいても一人もあったことがない。ほとんどの人はTudo!と返す。今日は実際にブラジル人が使う表現や話すときに使える表現を列挙して紹介しようと思う。僕の好みによる偏りがあるが、どれも慣れれば話すときに使える表現ばかりだと思う。順番に意味はない。思いついた順で書いていく。

Legal
かっこいい! すげー! イカス!!という意味。Legalを辞書で調べると“合法的な”というのが最初だが、会話においてはこのような意味で頻発する。これは必ず覚えること。ぼくは最初意味が分からなかった。なぜここでlegal? いったい何が合法的なんだ? Bonitoという単語に近いかな。あと“bacana”というのも口語表現で、同じような意味で使う。
faz tempo
muito tempo
“久しぶり”という意味でよく使う。参考書などではよくQuanto tempo!が載っているがこちらのほうがよく使うと思う。Fazer動詞はあらゆる場面でめちゃくちゃ使うので意味を捉えるのが苦労する。辞書にも様々な意味が載っているが、おそらく原義は“つくる”、“なる”、“する”とかこのあたりだろう。これが転じていろんな場面で使われる。Faz tempoといった場合はtempoは“時間”を表す言葉なので、すなわち直訳すると“長い時間になるね!”となり、そこから“久しぶり”という意味になる。
faz tempo que não vemosといった場合も同じような意味。
ver…会う、見る
よって直訳すると、“長い間私たちは会ってないですね”という感じかな。
Não precisa ter o trabalho!
日本語で“お構いなく”の意味。直訳すると“あなたは(わざわざ)仕事を持つ必要ないですよ。”
daqui a pouco
“もうすぐ”“まもなく”の意。多用する。
atravez de ~
~にもかかわらず。の意味。
Ex)apesar de chuva, ele saiu. “雨にもかかわらず、彼は出かけた。”
cada vez que~
sempre que~
~するたびに。の意。たまに使う。
Ex) cada vez que ele se-encontra comigo, ele da um chocolate para mim.
彼は会うたびにチョコレートを私にくれる。
cada vez mais
ますます。だんだん。
cada vez maior
ますます大きく。
nesse momento,
その時。
pelo menos
少なくとも。
pouco antes
ついさっき。
talvez
たぶん。
Na verdade,
実は、
desde agora
a partir de agora
de agora em diante
どれも“今から”とか“これから”という意味。結構使う。
no momento em que ~
~の時に
desta forma
このように。
dessa forma
そのように。
com certeza que ~
tenho certeza que ~
確かに~。という意味。
sem duvida
間違いなく。
qualquer
どんな~でも。
次のような使い方もできる。例えば、相手に“夕食何が食べたい?”と聞かれたときに“qualquer”と答えたらそれは、“なんでもいいよ”という意味。
assim
これもすごく便利な単語。日本語で言うと“このように”とか“そんな感じで”みたいな。“こうやって”とか。あいまいに何かを指し示すような使い方が便利だ。“だから~”とか“なので~”というニュアンスで言うこともある。
dar para(動詞)
ポルトガル語には可能を表す主な動詞が3つほどある。Saber, poder, conseguirだ。それぞれの使い分けは参考書にある。しかし口語では結構この表現も同じようなニュアンスで使われる。
Ex) dar para entender? “分かる?”という感じ。
dar certo
“上手くいく”
Ex) voce deu certo? “うまくいった?”
dar um jeito
“工夫する”。“何とかする”。Jeitoは“方法”という意味。よって直訳すると、“方法を与える”となり、工夫するという意味になる。
faz parte de ~
英語でいうI’m a member of ~ に近い。
deの後に団体名や活動名などを入れて、“~に所属しています。”“~をやっています。”という意味になる。直訳すると “~の部分になっています。”“~の一部を担っています。”
so que ~
ポルトガル語は逆接の語が多い。Mas, porem, contudo, todavia, entretanto, no entanto, 等、ぱっと思いつくだけでもこれだけある。しかし口語で一番使うのがこのso que ~である。もう少し広い意味でこれは使える気がするが、“でも”と訳せば大体あっている。
deixe-me ver
“ちょっと貸して”“ちょっと見せて”“ちょっといい?”こんな感じでブラジル人は多用する。文法的には上のように書くのだが、実際の発音はほぼ100%、deixo ver (デイショヴェー)なので注意。
pode ser
“いいよ”“そうしよう”“いいんじゃない?”“そうかもしれない”等、これも便利な表現。
serは英語で言ったらbe動詞なので、“~である”が原義だと思うが、それにpoder(できる)がついて、“あることができる。”“ありうる。”→“いいよ”という感じ。ブラジル人はよく使う。
em vez de ~
no lugar de ~
どちらも“~の代わりに”、と訳す。ただおそらくvezは“回数”を表す単語なので、例えば何かのイベントが置き換わったり、時間帯が変わったりとか、そういう場面で使うのに対して、lugarが“場所”という意味なので、場所が変わったり、誰かのポジションや役割が変わったりする場合とに使い分けるのが正しいと思う。ただどちらでも通じるからそんなに気にしなくともよい。大事なのは、その単語の原義とそこから派生するニュアンスを捉えることだと思う。その理由はたぶん後の記事で触れる。
por causa de ~
~のせいで。~のゆえに。
ちなみにdeの後は文法的には名詞になるのが分かると思う。じゃあ文を持ってきたいときはどうするのか。答えはdeの代わりにqueを使う。 por causa que ~
Ex)Eu não consegui estar na hora marcado por causa que o onibus chegou atrazado.
“バスが遅れたせいで約束の時間に間に合わなかった”
aquele que ~
aqueles que ~
これはとても便利な表現でぼくは話すときよく使う。Quem やo queのように後に説明を加えて主語として使うことができる。基本的にquemは人、o queはものに対して使うが、aquele queはどちらでも使える。日本語で言ったら“~やつ”、とか“~の”、とかそれと同等の使い方ができる。だからなれるととても便利だ。Aqueleなので少し離れたものを扱っているイメージがある気がする。
Ex)Aquele que esta voando ali e UFO.
‘空を指しながら、“あそこに飛んでいるのはUFOだ”
Aquele que brigou com Maria ontem e Paulo.
昨日マリアと喧嘩したのはパウロだ。

Aqueles que passaram ao prova vestibular do USP(サンパウロ大学) são meus alunos.
サンパウロ大学の入試に合格したのは私の生徒たちだ。

とりあえず以上。思い出したらまた追加する。