ポルトガル語で「知りません」とか「わかりません」というとき、いくつか言い方があります。
自分で使用する分にはひとつ知っているだけで構いません。
つまり【não sei】だけで十分です。
しかし、ブラジル人が言っていることを理解したいなら、やはり色んなパターンを知っておくべきでしょう。
そこで今回はポルトガル語で「知らない」の言い方6つを紹介します。
Não sei.
もっとも一般的な「私は知らない」の言い方。
自分で言う場合はこれだけで十分。
ただ、ブラジルに行ってあまり多用していると、「この人には何を言っても通じないんだな」と思われてしまいます。
また「Não sei nada」と言えば、「全く知りません」と強調して伝えることができます。
「Ele nada sabe」という使い方もできます。
「nada」は英語だと「nothing」ですね。
Não entendi.
こちらもよく使われる言い方です。
「entender」は「分かる」「理解する」という意味の動詞です。
「entendi」は「entender」の完全過去形ですので、「分かりませんでした」となります。
「知らない」とは少し違いますが、似たような場面で使えるので載せました。
ブラジル人も使うので覚えておいて損はないでしょう。
Quem sabe?
あまり頻繁ではありませんが、この言い方も使います。
直訳すると、「誰が分かるの?」となりますよね。
よって「だれもそんなことわからないでしょ」というところから「知らないよ」という意味で使う表現です。
Sei lá.
ブラジル人はこの表現も好んで使います。
「lá」というのは「あそこ」という意味ですが、「少し離れた場所」という意味で使いますよね。
よって「知っているのは離れているよ」というニュアンスから「知らない」という意味になるのだと思います。
Não faz sentido.
これもたまに聞きます。
「sentido」は「感覚」という意味もありますが、「意味」という訳もあります。
「fazer」は「~を成す」という意味合いがあるので、正確に訳すと「意味を成さない」となります。
そこから転じて「意味が分からない」となるのです。
英語で「make sense」と言ったら「理解する」という意味ですよね。それとかなり近いです。
その否定形なので「知らない」という意味になるのです。
Isso não é comigo.
まれですが、このような言い方もできます。
「comigo」はもともと「私と一緒に」という意味ですよね。
それを「não」によって否定しているので、「その件に関しては私と一緒じゃないよ」というところから「知らないよ」という意味になります。
以上です。
このようにみると「知らない」という言い方も多彩ですね。
ブラジル人が使ったときに理解できるように、うっすらとでも頭の中に入れておくといいですよ。