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ポルトガル語の命令形まとめ。シンプルに理解しよう。

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ポルトガル語の命令形
ポルトガル語の命令形

今回はポルトガル語の命令形についてです。

ポルトガル語の命令形は口語でも文章でも『接続法』をつかっているものと『直説法』を使っているものが混在しているので分かりづらいですがルールは単純。

ここで載せる内容はブラジルポルトガル語に限ってですので、ポルトガルのポルトガル語は少し違います。



ポルトガル語の『命令形』の作り方

ブラジルポルトガル語の命令形は『接続法現在形』を使います。

これが基本的なルール。

つまり

『~しなさい』:『接続法現在形』
『~するな』:não +『接続法現在形』

となります。『~するな』と言いたい場合は、『não』を付けます。

また命令形は基本的に主語は付けません。

ただし、口語では特に『接続法現在形』ではなく『直説法現在形』が使われることもよくあります。

ぶっちゃけ、直説法で言っても何の問題もないということです。

規則動詞の活用

命令形ですので、一人称単数、つまり『私自身』に対して使うことはほぼないでしょう。

よって基本は『você(あなた)』『vocês(あなたたち)』のどちらか。

ただ場合によっては『nós(わたしたち)』に命令することもありますので実質3つの活用形を覚えればいいということになります。

規則動詞の命令形の活用は以下の通りです。

規則動詞 você nós vocês
falar fale falemos falem
beber beba bebamos bebam
discutir discuta discutamos discutam


・ar動詞:『ar』をとって『e(você)』『emos(nós)』『em(vocês)』を付ける。
・er動詞:『er』をとって『a(você)』『amos(nós)』『am(vocês)』を付ける。
・ir動詞:『ir』をとって『a(você)』『amos(nós)』『am(vocês)』を付ける。

規則動詞は簡単ですね。

不規則動詞の活用

次に不規則動詞の活用形を以下にいくつか載せます。

不規則動詞 você nós vocês
ser seja sejamos sejam
estar esteja estejamos estejam
dar demos dêem
dizer diga digamos digam
trazer traga tragamos tragam
fazer faça façamos façam
ter tenha tenhamos tenham
vir venha venhamos venham
ver veja vejamos vejam
sair saia saiamos saiam
ouvir ouça ouçamos ouçam
sorrir sorria sorriamos sorriam
ir vamos vão
por ponha ponhamos ponham
ler leia leiamos leiam


ほかにもこれらと同じような活用をする動詞は幾つかありますが、最低限この辺りは確実に覚えておくといいでしょう。

ポルトガル語命令形の例文

例文をいくつか載せます。

Pare com essa brincadeira.
その冗談をやめなさい


Jogue o lixo fora, por favor.
ゴミを捨てなさい
Resolva esse problema rápido.
はやくその問題を解きなさい
Vai fazer o dever de casa.(直説法使用)
宿題をしなさい
Sai da frente!(直説法使用)
どいてください
Para!(直説法使用)
やめろ!
Me diga onde fica esta praça.
この広場がどこにあるか教えてください。
Faça o que digo, agora!
私が言うことをしなさい、今すぐ!
Não corra!
走るな!
Venham todos para a sala de jantar.
みんな食堂に来なさい
Não fume aqui dentro.
ここでタバコを吸わないでください。
Não esqueça o seu compromisso.
約束を忘れないで
Preste atenção na aula!
授業に集中してください。
Tenha respeito pelos mais velhos.
年上には敬意を払いなさい。
Olhe para os dois lados antes de atravessar a rua.
通りを渡る前に両側を見なさい。
Cale-se!
だまれ
até a padaria.
パン屋に行ってきなさい
Espere aqui, volto logo.
ここで待ってて。すぐ戻るから。
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中には『直説法現在形』をしようしているものもあります。これらは当然、『接続法現在形』にしても問題ありません。

まとめ

ポルトガル語の命令形について紹介しました。

ポイントをまとめると

・『接続法現在形』または『直説法現在形』を使う
・主語は不要
・『~するな』と言いたい場合は、『não』を付ける

これだけ守れば、命令形が使えますよ。