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ポルトガル語の『Pois』の使い方を解説。多様な意味や正しいカンマの打ち方を知ろう。

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ポルトガル語の『pois』の使い方
ポルトガル語の『pois』の使い方

ポルトガル語の『pois』という単語もなかなか分かりづらい単語です。

しかし、『pois』は接続詞として多くの場面で使える便利な単語。

ポルトガル語学習者ならぜひ覚えておきたいですね。

今回は『pois』の使い方や基本について解説します。



『pois』の使い方を徹底解説

ポルトガル語の『pois』は接続詞副詞の用法があります。

どちらかというと接続詞で使われることのほうが多いです。

『pois』の使い方の難しさは

① 意味が複数ある
② コンマの打ち方が分かりづらい

という点が挙げられます。

接続詞としての『pois』

まず接続詞としての『pois』をみてみましょう。

接続詞ですので文から文へスムーズに意味を渡す役割があります。『pois』は大別すると次に紹介する『順接』『原因・理由』『逆接』の3つの用法があります。


順接の『pois』

これは『pois』に続いて『結論』となる考えなどを述べる場合です。

同じ用法の接続詞には以下のものがあります。同じように使えると思って問題ないでしょう。

・logo(それゆえ)
・portanto(したがって)
・assim(このように、したがって)
・por isso(それゆえに)
・dessa forma(そのように)
Etc...

以下例文。

Agora que você já chegou, devo, pois, ir embora.
あなたが到着したので、私はもう行かなくちゃ。


Como o almoço já está pronto, podemos, pois, começar a comer.
昼食の準備がほとんどできているので食べ始められますよ。


原因・理由の『pois』

『pois』につづいて説明の考えなどを述べる場合です。
同じ用法の接続詞には以下のものがあります。

・porque(なぜならば~)
・visto que(~のゆえに)
・uma vez que(~なので)
・dado que(~であるので)
Etc...

上記のなかでよく使うのは『porque』だと思いますが、ひとつだけしか知らないと、何だか使いすぎてしまって残念な気持ちになりますよね。

幾つか知っていて、適度の組み合わせてしゃべったほうが気分がいいですよ。

Não posso te levar ao médico, pois estou trabalhando.
医者に連れて行ってやれないわ。今仕事中だから。


Liguei, pois quero te fazer uma pergunta.
電話した。質問したいことがあったから。



逆接の『pois』

逆接で使う『pois』です。
同じ用法の接続詞には以下のものがあります。

・mas(しかし、でも)
・porém(けれども)
・contudo(しかしながら、それでも)
・todavia(しかし、とはいえ)
・no entanto(しかしながら)
Etc...

以下例文。

Você está nos esperando? Pois nós não vamos!
私たちを待っていたの?でも行かないわ!


Vai continuar falando? Pois eu não acredito em nada do que você diz!
話し続けるつもり?とはいえ、あなたの言うことは何も信じていません!



『pois』と『por que』が同じ用法となるのは?

見てきたことからもわかるように『pois』と『porque』は何かに対しての『理由』や『正当性』などを説明する『原因・理由』において同じ意味で使われます。

『なぜなら~』という使い方ですね。

Venha só amanhã, pois já estou de saída.
明日来なさい、もう出かけるから


Venha só amanhã, porque já estou de saída.
明日来なさい、もう出かけるから



『pois』と『,(カンマ)』の使いどころは?

接続詞の『pois』は通常、特定の文の後ろ、または途中にある場合に『カンマ』を打ちます。

しかし用法によって打ち方が異なるの注意が必要です。基本的なルールは以下の通り

①『順接』では『pois』の前後に打つ
②『原因・理由』では『pois』のに打つ
③『逆接』は不要

『pois』が先述した『順接』、つまり『por tanto(だから)』のように使われる場合は接続詞『pois』の前後に打ちます。

Deverá, pois, esperar por mim.
だからあなたは私を待たなければなりません。


Deverá, pois, ter mais calma.
だから落ち着くべきだよ

次に先ほどの『原因・理由』で『porque』のように使う場合は、接続詞『pois』の前にうつことが多いです。

Eu tive nota dez na prova, pois estudei mesmo muito.
私は試験で10点でした。なぜなら本当にたくさん勉強したからです。


Estou indo para casa, pois já estou cansada de esperar.
家に向かっています。というのも待ちくたびれたからです。

これらを知っておくとカンマの有無や位置で用法がパッと分かるので便利ですよ。

副詞(Advérbio)としての『pois』

副詞としての『pois』の類語は以下のようなものです。

・realmente(本当に、全く)
・de fato(実際)
・de verdade(本当に、実に)
・com efeito(実際に)

ただし、上記のように訳すのではなく、疑問文の先頭において『念押し』する場合に使われます。

Você ainda não chegou, pois não?
あなたはまだ着いていません。そうですよね?


Minha mãe pediu uma água de coco, pois não pediu?
母はココナッツウォーターを頼みました。頼みませんでしたか?(そうですよね?)



『Pois não』『pois sim』『pois é』などもよく使われる

これらの形は日常会話ではよく使われるのでしっかり覚えておくといいでしょう。

Pois não

『Pois não』は『確認』や『配慮』を示す礼儀正しい言葉です。

Você pode me ajudar?
Pois não, o que precisa?
お伺いしたいのですが?
もちろんです。どうしましたか?

これはお店でよくあるやり取りです。店員が『pois não?』と言いながら近づいてきたらそれは『何かお探しですか?』という意味です。

Pois sim

『Pois sim』は『疑い』『不信』『不一致』のような意味合いで使われることが多いです。

Eu sou o mais inteligente da minha turma.
Pois sim...
俺はクラスで一番頭がいいよな。
そうかな、、。



Pois é

『Pois é』は『同意』を表します。

Ele é péssimo aluno.
Pois é!
彼は最悪の学生だよ
本当にね。



まとめ

『pois』の使い方について解説しました。
『pois』には『接続詞』と『副詞』の意味があります。

接続詞
・順接
・原因、理由
・逆接


副詞
・疑問の念押し
・『Pois não』『pois sim』『pois é』

となります。

確実に覚えて、ブラジルでも使ってみてくださいね。
例文の出典:https://duvidas.dicio.com.br/uso-de-pois/